天声人语2009年2月8日 进化论之父诞生两百年后的今天

▼詩人の堀口大学は、どこから眺めても正面のように見える富士山が好きだった。冬の富士を〈あの玲瓏（れいろう）　あの清楚（せいそ）　あの孤高〉と言葉を尽くしてほめている

诗人堀口大学非常喜欢从每个方向眺望，看起来都像正面的富士山。他一直用“如此玲珑，如此清楚，如此孤高”来赞美它。


▼夏の富士も、〈雲居の高きに在りながら　老若の足に踏ませて　自らも楽しむものの如くだから　僕　この山が好きなんだ〉と愛（め）でた。とはいえ昨夏は、山梨側から過去最高の２４万人が登ったというから、さすがの富士も重たい思いをしたことだろう

对夏天的富士山，堀口也创作了赞美之诗“（富士山）高耸入云，背负着多少老少的足迹，却似乎自得其乐，悠然其中，所以我，喜欢这样的山”但截止至去年夏天，山梨县方向登山人数达到24万人时，想必连这富士山也觉得过于沉重了吧。



▼さてスケールを大きく構えて、６７億人が踏む地球はどうか。かなり重かろうと想像はつく。人間だけではない。分かっているだけで１７５万種もの生き物が、球体の上に命をつないでいる。４０億年にわたる壮大な進化を経て、この星にちりばめられた多様な生命の数々である

接下来就让我们换位思考一下，来想想承载着67亿人的地球如何。各位一定能联想到地球的担子有多么沉重吧。地球担负的不之有人类，还有目前被人们发现的175万种生物。经过40亿年激烈的演化，这颗星球上孕育出的新生物种更是多的数不胜数。

スケール：（1）〔目盛り〕（尺、秤上刻的）分度fēndù.
（2）〔ものさし〕尺chǐ,（钢）卷尺juǎnchǐ.
　  スケールではかる／用卷尺量liáng.
（3）〈楽〉音阶yīnjiē.
（4）〔比例尺〕尺寸chǐcun,尺度chǐdù,比例尺bǐlìchǐ.
（5）〔天びんばかり〕天平盘tiānpíngpán,秤盘
[ちりばめる] 【ちりばめる】：镶嵌xiāngqiàn.
　  ダイヤモンドをちりばめた王冠／镶着钻石zuànshí的王冠wángguān.
　  星をちりばめた空／满天星斗

▼その進化論を唱えたダーウィンが生まれて、この１２日で２００年になる。革命的な論は、神が生き物を今の姿に創造したという古い世界観を覆した。そして自分たちも進化の大河に浮かぶ一存在にすぎないと、人類は目を開かされたはずだった

早在200年前的2月12日，提出这一进化论的科学家——达尔文诞生了。这一划时代的理论，颠覆了之前神创造万物形态的陈腐世界观。同时也令人类睁开了双眼，认清了自己只不过是生物进化长河中渺小的存在。



▼だが皮肉と言うべきか。進化論以降の営みは、地球を分かち合っている他の生き物を急速に追いつめてきた。万（よろず）の生命を載せた地球自身も、汚染され、発熱し、もはや〈自らも楽しむものの如く〉おおらかではいられない

但讽刺的是，进化论产生后，人类却开始加快脚步追杀起与自己分享同一个地球的其他生物。甚至对承载着世间万物的地球母亲也毫无顾忌的进行污染，发热，如今满目疮痍的地球已无法豁达的“自得其乐，悠然其中”了


▼１億年を１メートルとして、地球の歴史を４６メートルの巻物にすると、原人の登場は最後の２センチにすぎないそうだ。「ミリ」にも満たない近代が地球に及ぼした禍を思えば、万物の霊長を自称することについ赤面してしまう、生誕２００年である。

如果把1亿年看作一米，将地球的历史喻作46米长卷的话，从猿人的出现到如今也只不过占了其中的2公分距离。而想到不足历史长河千分之一的近代居然给地球带来了如此深重的灾难，在进化论之父诞生200年之际，身为人类，我为人类大言不惭自诩为万物之首的厚颜无耻而惭愧。

解说：チャールズ・ロバート・ダーウィン（Charles Robert Darwin, 1809年2月12日 - 1882年4月19日）はイギリスの自然科学者。 全ての生物種が共通の祖先から長い時間をかけて、彼が自然選択と呼んだプロセスを通して進化したことを明らかにした。進化の事実は存命中に科学界と一般大衆に受け入れられた一方で、自然選択の理論が進化の主要な原動力と見なされるようになったのは1930年代であり、自然選択説は現在でも進化生物学の基盤の一つである[1]。また彼の科学的な発見は修正を施されながら生物多様性に一貫した理論的説明を与え、現代生物学の基盤をなしている[2]。